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テレビで紹介されました

2014年11月16日「スタイルプラス 東海仕事人列伝」において、伊藤組が紹介されました。オンエアされた番組概要をご紹介いたします。

~最前線で活躍するベテランとび職人~

建設中の高層マンションなどの、足場を組むのがとび職人。
これまでに伊藤組では、ミッドランドスクエアや名古屋港水族館などの建設に携わってきました。

伊藤組で、誰からも厚い信頼を受ける、
とび職人 平野年夫(41)は、この道一筋20年。

現在では、統括職長を務めています。
10代でこの道に入り、鳶職人としての誇りを持ち続けています。

彼は、こう語る。

「信頼を勝ち取りたい。また声をかけてもらえるような仕事をしたい。
次の建設現場でも呼ばれたい。」

足場を作る機材は100以上、作業工程も100を超える。
その全てを熟知し、どんな高所であろうとも安全かつ正確に足場を組み上げます。

平野は、勉強会などで法律のことも教え、先生役を任されており、技術は伊藤組の中で一番。
現場で必要な技と知識を後輩に伝えています。

とび職人は、安全と正確さが命、足場づくりのプロフェッショナルです。
そんな伊藤組を代表するベテランとび職人が紹介されました。



■安全と正確さのために

早朝、平野は現場に到着すると、まずは図面を広げ、作業内容を確認。

小さな落下物でも事故につながる可能性があるため、安全への配慮を徹底し、作業をはじめます。

足場の組立の際、平野はレベル(水平測定器)を利用して高さの調整を指示します。
足場の高さはミリ単位で合わせます。
縦枠の1段目で1mm狂っていると2段目の頭は2mm狂ってくる。
そうなると足場がだんだん倒れてしまうため、部材と部材がくっつかなくなってしまう。
全ての高さを一定に保つ必要があります。
ほんのわずかなズレで足場が不安定となり事故に繋がり兼ねないからです。

次に、固定した縦枠に、作業板をはめ込みます。クランプをつかって固定します。
レベルのズレがあると、それも見逃しません。再び高さの調整を行います。
そして2段、3段と積み上げます。

作業現場は場合によっては、地上から50m以上のときも。
見ているだけで足がすくんでしまいますが、平野は平然として作業を進めていきます。

さらにこの後に使用する作業員の安全を考慮し、人の落下防止用に「下桟(したさん)」、
工具などの落下防止用に「巾木(さばき)」、メッシュシートを取り付けます。

そして最後に平野が細部にわたって確認します。


平野は、こう語る。

「高さでは怖くない。例えば、物が落ちて、もし人に当たったらとかそういう怖さの方がありますね。」
「安全面において、一人に負担がかかるような仕事はしない。みんなでカバーし合うように、ある程度緊張感を持って、維持して作業するように心がけている。」


現場では、阿吽の呼吸で正確に足場を組んでいます。

これは勉強会もしており、足場の組み立て手順とかまず一番目に何をするとか、
作業工程は何十、何百とあるのでやり方を教育して実際に現場で自然と動けるようにしています。

こうすることで予定時間内に足場が完成できます。



■若手の育成

平野は若手の育成も重要な使命だと考えています。

愛知県で開催される技能五輪全国大会に向けて、伊藤組の若手二人が出場するため、
その練習に付き添ったりもしています。

技術や知識に精神力、現場で必要とされる全てを教えます。


入社3年目の松浦永宜は、こう語る。

「平野さんは、僕が入社していちばん最初に教えてもらった会社の中でも一番の親方的存在です。」
「作業は一番早く安全にやりたいので、平野さんに聞けば間違いないですね。」


入社2年目の鬼山崇志は、こう語る。

「一緒に仕事をやったときは仕事が早いので、何十年かたったらそのくらいになれるように頑張りたい。」


そして最後に平野は、こう語る。

「たくさん経験してもらって、彼らが職長として作業員を連れて各現場に行って活躍してくれるとうれしいですね。」
「教えられることは教えたい、やりがいもありますね。」
「体が動く限りは、続けたいですね。」


そんな熱い思いをもった、『若いとび職人たち』が伊藤組を支えています。